人気ブログランキング | 話題のタグを見る

JazzCafeのご紹介

JazzCafeのご紹介_c0162664_09360266.jpg
近江八幡市堀上町の住宅街の中に生まれた新たなお店「Jazz & Gallery Yugeya」地域のコミュニティ的な利用もあわせたJazzCafeとして、今回お施主さんのこだわりがたくさん詰まったこの建物。要望を十分に聞取りながら設計をさせていただきました。
JazzCafeのご紹介_c0162664_09364203.jpeg
外観は混ぜ葺のS字瓦をメインに塗り壁と古レンガタイルをアクセント貼りした南欧風。屋根垂木を表して少し和風を取り入れ、ヴォーリズ建築や町家の庭にも植えられているワジュロの木がより一層雰囲気を作り出しています。
JazzCafeのご紹介_c0162664_17163514.jpg
タイル張りも指示を出し、配置にこだわって取り付けました。
JazzCafeのご紹介_c0162664_16464138.jpg
アプローチは木々の間をS字に抜けて。木々は店内の目隠し的役割を担っています。
また、正面右手の桜の木はこの土地に元々あった木で工事はこの桜と共に進みました・・・
JazzCafeのご紹介_c0162664_14084406.jpg
工事中に桜が咲きました。来年が楽しみです^^
JazzCafeのご紹介_c0162664_14241223.jpg
玄関ポーチは小物を飾れる小窓とYugeyaの看板がお出迎え。ポーチ部分は喫煙所にもなり、ベンチ代わりの将棋椅子はご自宅に古くからあったものを補強・塗装して再利用。また、ポーチ部分の小屋梁は古民家の土蔵で使われていた地松の梁(古材)を再利用しています。
JazzCafeのご紹介_c0162664_14255482.jpg
入り口のドアはオーダー品の木製建具に真鍮色丸ノブのレトロスタイル。
JazzCafeのご紹介_c0162664_14352851.jpg
玄関を入るとお施主さんの趣味でもある写真を活かしたギャラリースペースでもある廊下。同じ趣味の方のためになればと一般にも無料貸出しするとの事で、市民の方に親しんでもらえる貸しギャラリースペースとなります。
JazzCafeのご紹介_c0162664_14384394.jpg
突き当たりはトイレ。こちらも土蔵で使われていた古材板を再利用。有り幅で張ったため1つ1つ板の幅が違っています。また、板張りの高さがたかいのはフライヤーなどの告知広告を貼れるようにしたためです。
JazzCafeのご紹介_c0162664_14424113.jpg
現在のトイレ内
JazzCafeのご紹介_c0162664_14481308.jpg
化粧台は業務用シンクをベースに利用してステンレス板を貼ったシンプルなデザイン。トイレの面積が広いのは車椅子利用を想定しているためで、勿論アプローチから店内までバリアフリーとなっています。
JazzCafeのご紹介_c0162664_14512635.jpg
廊下突き当たり脇から店内となっており、その開口部(柱・梁)には古民家で使われていたベンガラ塗りの柱を再利用。
JazzCafeのご紹介_c0162664_14520432.jpg
店内はお施主さんからリクエスト頂いた1960~70年代のJazz喫茶の雰囲気を醸す様にシックな色合いの床板・腰壁。その他の壁は手塗りのテクスチャ感がある塗り壁、天井は小幅板のスギ板張りとしている。お施主さんはお客さんに懐かしさを与えたいと言う思いとその中にも新しさ・斬新さが欲しいとおっしゃっており、全体は洋風であるが、そこに和風(数奇屋)のエッセンスを加えた和洋折衷、洋風数奇屋の店内を目指しました。
JazzCafeのご紹介_c0162664_15481708.jpg
店内は通常営業時カウンター5席、テーブル4つの8席ですが、
JazzCafeのご紹介_c0162664_15011039.jpg
店内を見渡せばドラム・ピアノ・・・月に1回程度Jazzライブを開催予定で、ライブ時にはベンチシートによって25席まで増やせる配置となっています。また、設計の際は心地よい音響効果(遮音・吸音性)を目指して建物に工夫をしました。
JazzCafeのご紹介_c0162664_15054466.jpg
JazzCafeのご紹介_c0162664_12051893.jpg
まず、天井は吸音性向上のために小幅板の間を空けて板の奥に吸音材を敷詰めています。
JazzCafeのご紹介_c0162664_14301602.jpg
壁は主構造をコンクリートブロックとして重量を上げることで遮音性を向上させ、尚且つ内側には空気層を設けた2重壁としています。また、壁内を振動として伝わりやすい重低音減衰のため内壁とブロック壁の間に断衝材となるゴム板を設けました。
JazzCafeのご紹介_c0162664_12014848.jpg
8月31日には出町クインテットさんによる初ライヴを開催!
JazzCafeのご紹介_c0162664_15481460.jpg
マスターがいつも居るJazzセレクトルームを兼用するカウンタースペースは両脇を斜め壁にすることでカウンター(マスター)への求心性を与えて、なおかつ厨房スペース・トイレスペースの広がりを兼ねた計画としています。また、斜め壁に設けたディスプレイは地域の人向けのデジカメ講座などに利用されるそうです。
JazzCafeのご紹介_c0162664_16115868.jpg
カウンター内の家具は造り付けで、CDやLPレコード・機材の寸法を聞きながら、機能性を重視して設計。コレクションは何とLP約300枚、CD約2000枚とのこと・・・家具にピッタリ納まりました!
JazzCafeのご紹介_c0162664_16161268.jpg
カウンターと吊戸棚も造り付け家具。吊戸棚にはLPジャケットを展示するための取外し易い工夫と、その上部には壁掛けエアコンを収納し、噴出口にスリッドを設けています。客席のカウンター天板は地域産ブナの無垢板。塗装はオイル拭きだけなので使われるほどに味わいが出て、これから建物の歴史・思い出が刻まれて行く一品。
JazzCafeのご紹介_c0162664_16214285.jpg
カウンター衝立にはCDジャケットを飾るスペースも設けており、
JazzCafeのご紹介_c0162664_16214501.jpg
LEDテープライトが光ると同時にCDジャケットが光り、より雰囲気をつくります!
JazzCafeのご紹介_c0162664_13302116.jpg
ここにもお施主さんのこだわりを活かしたギミック。淡い光がジャケットカバーを通って光り、取外し可能なテープライトとCDで「自分でコーディネートできる場所」を作っています。
JazzCafeのご紹介_c0162664_16370452.jpg
店内の小物はお施主さんのチョイス。客席の壁に設けたくぼみ(ニッチ)や吐き出し窓の上の片持ち棚は設計の段階からこだわりの品を見せて頂きながら、それらを飾れるように設けています。
JazzCafeのご紹介_c0162664_16424232.jpg
また、丸窓にはお施主さんがデザイン案を考えたステンドグラス。丁度ドラムやピアノへ光が落ちてアクセントになります^^
JazzCafeのご紹介_c0162664_16464138.jpg
今回、お施主さんのこだわり・思いを汲み取ることは勿論として、地域のコミュニティの場としていきたいとのことから利用者や使い勝手にも配慮し、より良い形を目指して設計に取り組ませていただきました。

何よりもこの建物から心地よい人の輪が生まれますように・・・

最後に近隣の皆様やお施主様などには色々とご迷惑をお掛けしたことと存じますが、
工事関係者の方々、皆様と一緒に取り組みながら工事に関われたことを感謝しております。
ありがとうございました。

ブログ更新:所員 土佐

by ishii-sekkei | 2014-09-05 16:51 | 店舗

<< 今週の現場写真_日夏里館1階改修 YZ邸のご紹介 >>